試算表を早くつくるメリットとは？

そもそも試算表とは？

試算表とは、仕訳帳から総勘定元帳への勘定科目のデータが性格に転記されているのか、確認するための集計表です。
月次や年次など、一定期間で区切って、決算書類作成の基礎になります。

試算表は月次、四半期、半期、年次決算をせずとも、売上や損益の状況等の財務状態が把握しやすく、銀行融資を受ける場合に使ったり、経営者が経営判断を行うのに使います。

試算表を早く作るメリット

決算業務に余裕ができる

試算表を作っても、作らなくても、１年経てば必ず決算が訪れます。
決算を目前にして「今から会計ソフトに入力しよう」としている場合、色々なトラブルが起こることがあります。

• あったはずの領収書や会計資料がない
• 売掛金が回収されてないことに今更気づく
• 予想外の仕事が舞い込んできて、経理業務をやる時間がない

実際に、経理代行で「今月決算だけど、何もやってない！」とおっしゃる方々はこのようなトラブルを発生していることがありました。
あったはずの領収書がない！と言われましても、経理は証明できる書類で行うしかないので「探して下さい」と言うしかありません。
売掛金未回収の件も、ご自身でなんとかしてもらう他ありません。

決算が来ることがわかっていて、いつ、会計ソフトへの入力しても良いのならば、計画的に入力したほうが決算業務も余裕を持って行えるようになります。

経営判断のスピードが上がる

経営者の一番大事な仕事は「経営判断をすること」です。
経営判断をするためにも試算表があれば、「今、手元にいくらある」「売掛金でいくら入ってくる」「返済額はいくらある」などを一つの表で確認することが出来るます。
そのため、突然やってきたビジネスチャンスにも、乗るべきか、乗らないべきかも判断をすぐに行う事ができますし、逆にピンチのときもどうするべきか活路を見出すヒントが含まれています。

多くの企業を見てきたところ、売上1000万円を超えたあたりから試算表がない状態で経営判断がしにくくなってくる経営者が多いですね。
小さい企業、個人事業であったとしても、試算表があることで、経営状態の見える化が出来、安全に経営を行う事ができるので、試算表作成オススメです。

ズレに気付け、軌道修正ができる

売上1,000万円を超えたあたりから、どんぶり勘定では厳しくなるのには理由があります。
課税売上1,000万円を超えると消費税の課税対象者にもなってくるほか、一人では立ち行かなくなり、人を雇い始めたりするのもこの付近ですから支出が複雑になります。
頭の中でなんとなく計算をしていたとしても、少しずつズレが発生しやすくなるのです。

月次、四半期、半期ごとに試算表を確認しておくことで、決算よりも前にズレに気づけます。
試算表を早く作ることで、早めにズレを修正することも可能です。

会社規模や業種、入出金の頻度にもよりますが、現状を考えて、月次試算表を作るか、四半期ごとに試算表を出せるように経理業務を整えるか、最低でも半期では試算表を出せるようにすると良いでしょう。

信用に直結する

すでに融資を受けている場合や、これから融資を受ける場合は金融機関の信用を勝ち取ることは必須です。
決算書だけではなく、決算のその後はどうなっているのか、今の状態を知りたい。と、金融機関は思っています。
また、「試算表を見せて下さい」と言ったらどのくらいで試算表が出てくるのかで、会社の経理体制の状態を見ているとも言われます。

例えば、８月初旬に試算表の打診をしたところ、３日後には７月までの試算表が出てきたら
「この会社は財務状況をしっかり把握している！」と思いますよね。
すぐに６月分を出せるのでも○。合格ラインには立てるかと思います。
５月分だと財務状況の把握が少し遅いかなぁと感じる融資担当者もいるかも知れません。

財務状況を把握するための試算表は、金融機関や株主との信頼関係を構築するのにも必要なアイテムです。

試算表を早く作るメリットのまとめ

いかがでしたでしょうか？

試算表があることは、会社が目標に向かって着実に進むためにも、必要なものだとご理解頂けましたでしょうか？
そうは言っても、経理の人員が足りない！という企業様には、経理代行サービスがあります。

御社の経理担当者の代わりに会計ソフトへの入力を代行する記帳代行サービスでは、資料を受け取ってから３～４週間で会計ソフトへの入力を行っております。
クラウド会計でも対応は可能です。

試算表は早く欲しいけど、自力で行うのはマンパワーが足りない！そんなときは経理代行サービスをご利用下さい。